文春新書新刊『戦後の貧民』
ついに出ましたね。
塩見鮮一郎、貧民シリーズ第四弾。
アマゾンではこんなふうに紹介されていました。
『70年前、日本各地に広がっていた、あの光景。敗戦後に現れた闇市、赤線。占領軍が闊歩する街中で、庶民は、孤児たちは、いかに暮らしていたのか? 塩見「貧民シリーズ」最新刊。』
この写真には写っていませんが、帯にはこんなコピーがあります。
『焼け跡に現れた「闇市」「孤児」「赤線」。哀しくも逞しく生き抜いた70年前の日本人たち』
わたしのもとにも、もうすぐ届くはず。
すぐに読んで、「『戦後の貧民』を読み歩く会」というイベントの企画します。
日時だけは決まっていて、10月24日(土)になります。
新橋あたりになるのか。
今年は戦後70年。8月頃には様々な特集番組報道が、新聞やテレビでありました。
書籍では、
白井聡『永続敗戦論』
内田樹・白井聡『日本戦後史論』
孫崎享『戦後史の正体』
などなど、多くの戦後史関連の書を読み、「戦後70年」について、認識を新たにしております。
だから、この『戦後の貧民』は、とても楽しみにしていました。
塩見氏の「貧民シリーズ」は、
中世の貧民
江戸の貧民
貧民の帝都(明治)
戦後の貧民(昭和)
時代順に並べるとこうなります。ここまで続くと、なんだか次を期待してしまいますねえ。
酒呑み話で、「現代の貧民?」「いや、古代の貧民でしょ」などと勝手に盛り上がってましたが、個人的には「東北の貧民」あるいは「坂東の貧民」などに興味があります。
「貧民」というと、見下しているように聞こえるかもしれませんが、塩見氏の「貧民シリーズ」を一冊でも読んでいただければ、その誤解はすぐに解けますね。
そもそも、戦後のいっとき、誰もが貧しかった時代がありました。昭和20年の敗戦から、東京オリンピックあたりまでか。
でも、貧しい時代が、実は幸福だった。映画『三丁目の夕日』が人気なのは、そのことにみな、薄々気がついているのでしょう。
とまれ。
『戦後の貧民』の到着が待たれます。
近いうちに、また書きます。
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