SSブログ

岡山、神戸、岐阜への旅 その7

ゴールデンウィークの旅のことを書いていて、はや7月になってしまいました。。

弾左衛門のお墓の写真も撮ったし、旅の目的はほぼ終了。
あとはプライベイトな用件です。ま、全部私的な用件ですけど。
つまり、すべて、誰に頼まれた訳でもないってことっす。

とはいえ、これから訪ねるのは、やや感傷的になる場所。

知る人ぞ知る、このブログの「神戸 1995.1.17」を、 第8回で中断してますが、ここに来てから続きを書こうと、あたためておったわけです。

なので今日は、さらっと。
いずれ第9回で詳しく書きます。


ここは神戸市東灘区魚崎のとある場所。
下の写真、右側の建物が、姉の家のあった跡地に建った高齢者のホームです。
デイケアもやってるようですが、写真部分は住宅のようですね。

左側に写っている石垣は、震災当時もあった立派な個人住宅のもので、東灘区には珍しい(失礼!)邸宅でした。大邸宅とはいかぬまでも中邸宅くらい。
そういう住宅は、地盤が悪くともしっかり建っているんでしょうか。
周囲の住宅がのきなみ倒壊・全壊したのに、この邸宅は、しっかりと震災前と変わらず建っていました。うらやましかったな。。

とはいえ、今回来てみたら、新建材のモダンな建物に変化していました。前はオール木造のシブいお家だったのです。味わいのある、粋な邸宅でした。さすがに老朽化したのでしょうか。

でも、考えてみたら、同じ木造住宅なのに、きっと大工さんの腕がよかったのでしょうね。
まあ、たっぷりお金もかけてあったのでしょうけど。

IMG_2441.JPG


もっと寄るとこんな感じです。
自転車が置いてあるあたりが、おそらく姉の家の台所付近だったと思います。
亡くなったのは、そこから二、三メートル内側に入ったところ。


IMG_2444.JPG


今はこんなに立派なホームが立っていますが、姉の家は築50年近い木造住宅でした。
戦後すぐに建てられたものなのかもしれません。
一軒家(二階建て)に玄関をふたつ付けて、二世帯が住めるようにした住宅。
戦後の住宅難で、急ぎホイホイと簡易的に建てたのかもしれません。
同じタイプの住宅がいくつか建っていましたが、すべてペシャンコでした。

このタイプ、関西に多いですよね。アパートふうに二階建て数軒が連なってたりするやつ。
なぜか、関東ではあまり見かけません。


IMG_2445.JPG


どういう経緯で、住宅跡地にホームが建っているのかはわかりません。
たしか、借地権だけで、五十年近く住んでいたはずなので、みんな手放したのでしょう。
ホームの方のご厚意で、このようなものを造っていただきました。
私にとっては、これが姉夫婦のお墓になります。わけあって。。


IMG_2443.JPG


あれから二十年。
生きていたら、姉も50歳になります。夫は52歳か。
もう想像もつきませんね。あ、自分と同じような感じと思えばよいのか。。

震災前の魚崎の記憶がほとんどありません。姉の新婚家庭に、1度しか遊びに行かなかったし、それ以外に神戸を訪れたことがなかった。

それでも、その1度だけのかすかな記憶は、まだ脳裏にちらりと張り付いています。
まだ高架式でなかった魚崎駅を降りると、古い商店の寄り集まった市場のような場所がありました。長靴を履いた魚屋のおっちゃんとか八百屋のおばちゃん、肉屋のコロッケのにおい、小さな花屋さん。そんなこじんまりした、薄暗い、でも人情味あふれる市場でしたよ。

姉の家の前は土の路地で、猫が軒下で日向ぼっこしてるような感じ。
それを踏みしめて、姉の家の玄関のチャイムを鳴らした。
ガラガラガラって音がして、新婚の姉が迎えてくれました。和服でもしっくりくる雰囲気。
家の中に入ると、台所は土間になっていてびっくり。井戸も奥にありました。
もしかしたら戦前からの建物なのかな。土間に井戸ですから。

そんな路地や建物があったことなど、もはや信じられないくらい、周囲の風景は一変しました。
神戸はどこも、似たり寄ったりなのでしょうけど。

そういえば、かつてここにあった姉夫婦の家は、夫(私からすれば義兄)のオジが釣り好きで、もはや常住はしてなかったのですが、釣りをするときのねぐらとして使っていたらしい。それを、若夫婦が安く借り受けたとのことでした。

魚崎という名前のとおり、昔はすぐそこが海岸線。
戦後しばらくでも、そうだったのでしょう。
釣り好きのおじさんにとっては、最高のロケーションということですね。

魚崎。となりは住吉。
海の匂いがします。

今度来たときは、海の方まで散歩してみようかな。
今は、六甲ライナーに乗らないと無理か。。
海も遠くなりました。















nice!(0)  コメント(2) 

nice! 0

コメント 2

岡坊

わかさんが、めいごさんと会えたらええなあ。
と、いつも思います。
by 岡坊 (2015-07-14 10:40) 

wakaken

はい。いつか。
でも、ほとんど初対面みたいな感じでしょう。
テレます。
by wakaken (2015-07-14 11:29) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。