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岡山、神戸、岐阜への旅 その2

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岡山駅前の広場から交差点を渡り、商店街のアーケードがあったので吸い込まれてみました。
まだ午前中ですから、人出はそれほどでもない。GW中は、市内の商店街が連携してイベントが開かれるようで、あちこちにチラシ、ポスターが貼ってありました。焼き鳥や生ビールの準備をする出店の人びとも、忙しく働いていました。

しかし。。これは後から分かったことですけど、あまり盛り上がっていなかった。特に若い人がいません。みな、郊外のショッピングモールとかに出かけているのかな。
岐阜の実家近くの大垣市は、ほとんど死滅したシャッター商店街だから、それでもまだ、岡山は良い方なのかしれません。

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こんな食堂や居酒屋も商店街にあります。古いですね。
食堂は昔のまんまという感じでしたが、居酒屋は夜入ってみてガックリ。中はすっかり今風の小ぎれいな居酒屋に変身されていました。ぜんぜん大衆酒場じゃない。OLのおねえちゃんが、オサレに酒を飲む場所です。つまみもマズい。すぐに出ました。


あ、そうそう。ただ、街を飲み歩きするために岡山まで来たのではなかったのです。
岡山は作家塩見鮮一郎氏が、生まれてから大学卒業までいた街。初期の小説には、岡山が舞台の作品が多い。自称、勝手研究者として、一度は訪れてみたかったのです。
で。まずは市電に乗って、停留所が「中納言」という古風な名前の場所に行ってみることにしました。

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岡山の路面電車は、「岡山電気軌道」といいまして、明治43年の創業以来、名前が変わっていないという珍しいチンチン電車です。初乗り100円から140円程度の値段設定で、本数も10分に1本と多く、気楽に利用できる市民の足です。イイデスネ!
1日乗車券が400円だったので、即購入。今日は1日乗りまくるぞ! と決めました。


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こんなレトロな電車も走っています。上の車両は、かつて日光で走っていた東部鉄道の路面電車の車両。
こういうの、イイデスネ!
独特の音と揺れが懐かしい。止まっているときのモーター音とか。
嗚呼、東京も路面電車、復活すればいいのに。

あ。ただ、チンチン電車を乗りまくるために、岡山まで来たのではないのです。
勝手研究者は、1983年、せきた書房から出た『ハルハ河幻想』という小説に出てくる、三勲小学校の旧校門を写真に収めるために、岡山駅前から乗ったチンチン電車を、古風な名前の停留所「中納言」で降りたのでした。

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降りたことは降りたのですが、分かります? 中納言の停留所。
オレンジの線で囲まれている路上の細長いゾーンが停留所。へえぇぇぇぇ。
私とて、京阪電車の京津線沿線で育ってますから、京阪三条駅から浜大津に向って二駅ほど、道路の真ん中に、細長い停留所のホームがあったのを知ってます。でも、それは高さ20センチほどの、一応はホームでした。幅も50センチくらいかな、もうちょっとかな、ありました。
けど、これは完全な平面停留所です。めずらしいですね。

さて、老舗の元祖吉備団子屋の前を通って、三勲小学校へと向いますか。



続く





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