養老山麓、みゆき街道
白山神社から書き起こしましたが、別所、エミシ、産鉄、形質人類学と、出口が見つかりません。(汗)
そろそろ何かでお茶を濁して、と。
実家のある養老町。そんなに高い山ではありませんが、麓から仰ぎ見ると、それなりに神々しさを感じます。特に集落の墓場から見ると、ああ先祖の魂はあそこに帰っていくのかな、なんて実感しますね。
集落の山側を、単線の養老線がのんびりと走ります。
ガタンゴトン、ガタンゴトンって、子どものころ電車の音を表現しませんでしたか?
養老線は、今でもこの音を響かせて走っています。
養老山麓には、かつての街道が東海道自然歩道として残されていて、実家に帰ると、よくひとりで歩きます。一度、鹿の群れが前方を、どどどどっと足音を轟かせて横切っていきました。イノシシや、めったに出ませんが熊も見られるそうで。
そのかつての街道、みゆき街道というそうですが、写真の案内板では「伊吹山の賊軍と戦ったヤマトタケル」云々とありますね。記紀神話にもあるヤマトタケル最期の有名なシーンです。
最後にヤマトタケルは白鳥となって飛んでいくのが印象的。それで、白鳥神社が養老山麓にもあります。他にもその伝承を持つ神社が各地にありますね。
白鳥。ハクチョウ。シラトリ。
う~ん。またシラか……。
白山神社。シラヤマ。オシラサマ。遠野。早池峰。
やめておきます。
ただ、「ヤマトタケルは賊軍と戦った」というのは、ヤマトから見ての話で、本当は原住民族との争いですよね。
伊吹山からは加賀の白山も、円空がこもった高賀山も見えます。両面宿儺(リョウメンスクナ)の伝承からしても、ヤマトから見れば蝦夷のような「まつろわぬ」人びとだったのでしょう。
養老の滝の水は本当に美味しいです。「親孝行の水」などと語られていますが、本当はそんなツマンナイ話ではないはず。ここにも、国家統治のために、隠されてしまった物語があるような気がします。
養老のすぐとなりで生まれたとされる奇僧円空のように、そのまだ陽の目を見ぬ物語を、コツコツと表現してみたいものです。
どうにも締まりのないオチで……。
2013-07-13 12:21
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コメント(1)
はじめまして。
複数の書物の内容を上手にまとめてられていて、とても興味深く拝読しました。
先日、養老を訪れた際、立派な神社や町並みに歴史を感じました。
山が近い素敵な場所でした。また遊びに行こうと思います。
by 小萩 (2017-07-23 08:13)